時事通信 5月18日(土)3時0分配信
キユーピーは17日、東南アジアのイスラム教国で販売する家庭用マヨネーズのシンボルマークを変える方針を明らかにした。
人形の背中の羽をなくし、全身ではなく顔と手だけにする。包装に描かれた従来の「キユーピー人形」が天使と解釈され、偶像崇拝を禁じたイスラム教の信者が多い国で問題となる可能性があると判断。イスラム圏での将来の事業拡大もにらんで変更に踏み切った。
2億人を超える人口を抱え、経済成長で需要の伸びが期待されるインドネシアでは、夏までにデザインを切り替える方針。マレーシアでは、新たなマークの付いた商品の販売を始めた。
キユーピーは2010年にマレーシアでマヨネーズの販売を開始。
同国では、豚肉やアルコール類を使わないなどイスラム教の規律に従っているという政府機関の認証を受けることが一般的。
ところが、11年夏になって「人形が天使と認識される恐れがある」と指摘を受け、対応を検討。11年から販売しているインドネシアも含めてマークを変更することにした。「キユーピー人形」は米国のイラスト作家が考案し、マヨネーズを発売した1925年から包装に使用している。社名の由来でもあるマークの変更について、同社は「今後(イスラム圏で)同様の指摘を受けないようにするため」(広報部)と説明している。
Yahooのソース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130518-00000009-jij-bus_all